「週末三日一町一反棚田二六枚稲作百姓物語」(二) 籾播きまでの三日間 その一日目 4月25日(金)

欣喜雀躍

「やることいっぱい「構想」して、今夜の夜行バスで帰省」した私の、籾播きをし終えるまでのこの三日間の動きを、時系列で紹介します。「週末三日一町一反棚田二六枚稲作」をされている方、これから始めようと「構想」されている方、参考になさってください(そんなもの好き居られんじゃろ!)

それにしても、この夜行バスが走ってなければ、こんな滋賀と愛媛を毎週往復して「半農半X」な生活もできないと思うので、本当にウイラーさんには感謝しかないです。
また、この家を今住んでいるところに立てなければ、いくらウイラーで帰って三越前でおりても、家にたどりつくまでの時間が、2時間も3時間もかかったのでは、これもスムーズに「圃場の人」にはなれないのですから、この宅地を見つけてくれた妻と不動産屋さんに感謝です。

で、4月25日(金)
朝5時半には地元について、郊外電車に乗り、6時10分に帰宅。朝食を取って、神様にご挨拶して(朝拝)、圃場のある実家に向けて出発。途中、農協によって上土(無肥料)用の真砂土400㎏(\2,280)を手に入れる手続きをして、実家に上がったのが9時。
真っ先に、ポット苗箱の数を数えてみたいところですが、前日の24日に、我が棚田の持ち主の一人で、毎年畦塗りをしてくれている従兄弟から、「明日時間があったら畦を塗ろうかと思っています」との一本のラインが入っていたので、先ずは、この従兄弟に会いに互いの圃場がある谷に軽トラを走らせる。案の定、そこで従兄弟は田に水を入れ込んでいる。
「猪に崩された畦は何とかなるが、畦草は刈っとけよ」と言われる。その通り。昨年の稲刈りから放ったらかしている畦には、冬草が茶色に伸びている。いくらトラクターでもその上から畦塗はできない。いや、できても美しくはないし、長持ちもしない。そこで、急遽、畦草刈りをすることに。
ただその前に、水選して、ひげ取して、水浸しておいた籾種25kgを、裏の池から引き揚げて、機械に通すために乾かすことに。この籾種はビニールハウスに稲木掛けして干しておいたものを、月日に足踏み脱穀機に掛けて籾落とししておいたもの。お袋が「弘法茶」を作る時に使っていた竹籠十数枚引っ張り出して、天日干しする。
11時から始めた畦草刈りが2時近くになった時、従兄弟がトラクターに畦塗機を付けやって来てくれる。畦の草はまだ半分6枚ほどしか刈れていない。後を追いかけられるようにして、必死で、草刈り機を振り回す私。トラクターに乗ってゆっくりと畦を塗りながら悠然と構えている従兄弟。対照的だ。
それでも、4時にはこの作業は終わって、実家に戻る。
時間気にしながら実家に帰って、次は、上土を取りに行くために、作業する場所を片付けて、シートを敷いて、軽トラにもシート敷いて、いざ農協の土売り場へ。400㎏を一回で運んで(大丈夫?)、作業場に敷いたシートに落として、振るうのは当日来られる方の多勢を頼み、籾播きしながら直に苗箱に、と横着する。

実はこの日、インドからのお客さんが我が実家に泊まることになりました。これも急遽、決まったことで、「27日に籾播きするから、25日、26日はその準備で、昼間はお相手できないよ」と伝えていたのですが、係の婦人からの「そういう田舎生活やってみたい人で、籾播きも見てみたい」との意向を受けて、実現する運びになって、その準備にそのご婦人は先週19日(土)昼過ぎからやってきて、空き家同様で、昨年亡くなった父親の部屋もそのままで、チャンガラし放題の部屋部屋、洗面所、居間などを片付けに入ってくれて、私はその指示を受けて、布団干したり、要らないと判断したボックスや衣服を燃やしたりの午後を送ることになってしまったのでした。
で、本日は11時前からやってきて、私が草刈りしている間、先日やり残した台所、トイレの大掃除して、夕食と明日の朝食の準備されて、5時頃には帰られたのでした。

そしてやっと、上の倉庫に保管してあるポット苗箱の枚数を、数えてみる。昨年290枚作って、新たに65枚ヤフオクで買い込んだのだから、合計355枚。一町一反分には、やっぱり2反分80枚は、足りない。
どうしよう、香川の「農機具一番館」に電話して、取りに行こうか。年中無休だということだし。
どうしよう、悶々。でももう18時回っているし、電話するにしても明日の朝。明後日、籾播き。
どうしよう、悶々。昨年と同様に、足りない分のマット苗60枚作ろうか。なら、床土は絶対に足りない。上土ももう100㎏余分に買っておけばよかったか。どうしよう、悶々。
なんともこの段取りの悪さに、悶々。

籾播きに悶々としている私の前に、21時前、ムンバイからのインド人は、お付きの青年と共に、晴れ晴れと我が田舎家にやってきたのでした。ナマステ!

一日目だけでも、この内容。二日目、当日は、次回に回します。
ここ前読んで頂いて、ナマステ!
次回二日目と籾播き当日をお楽しみに。




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