アマゾンには、9冊の詩集が上がっています。その内、新刊本で買えるのは1冊のみ。他は古本で販売されているのと、表紙写真無し、在庫無しの分と。そんな中で、私が読んだのは、「山本耕一路全詩集〈〔第1巻〕〉 (1984年)」だと思います。実際にこの本をアマゾンからは手に入れてないので、はっきりしたことは言えないのす。私が読んだこの本は、不思議な出会いからお付き合いをするようになった二回りも年上のご老人から貸していただきました。
私は、同郷でありながら、高校の国語の教員をこの地で30年しながら、還暦を過ぎるまでこの郷土の詩人について何も知らなかったのです。お恥ずかしい国語教師でした。申し訳ない。
しばらくは、耕一路氏の詩を、この場で追いかけたいと思います。
お付き合いくださいませ。
先ずは、この詩集から「をんな滝」を読んでみてください。
「をんな滝」
山の奥まったところ
その細い糸のような滝は
さめざめとをんなの泣くような声音を
昼となく 夜となく
崖肌に深く沁み徹しました
いつの頃からか
をんな滝と呼ばれるのもそのためです
昔 或る女が
男に騙されて
この滝壺に身を投げたそうです
頸を締めつけるような
なんとも言いようのない泣き声は
二タ山越して伝わるそうです
泣いて 泣いて
泣き絶えることの出来ない怨念の滝声を
神もあわれと思い給えるか
年毎の命日が来るたびに
崖肌が一枚
うろこのように剥がれるのです
百年後ーーー
千年後ーーー
崖がなくなれば
滝もなくなるでしょう
その時をんな滝の霊は
やすらかな流れに変ることと思います
次回は、この詩について、考えていきます。
ご意見、ご感想、くださいませ。
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